本日5月26日はジャズの帝王マイルス・デイヴィスが生まれた日です。
あらゆる音楽を取り込む貪欲さ、生涯で200枚近い作品をリリースした創作意欲、ひたすらに前を向き続ける人間性、どこを取っても強烈な個性を放つジャズ界の巨匠です。
彼の残した作品「カインド・オブ・ブルー」や「イン・ア・サイレント・ウェイ」は歴史的傑作として今日でも様々な場所で聴く事が出来ます。
1991年に65歳で没したマイルスですが、死後にリリースされた遺作「ドゥー・バップ」では何とヒップホップとジャズを融合する事に挑戦していたのです。
彼の音楽への意志は最後まで尽きる事はありませんでした。
マイルスの作品を聴くと、音楽を「ジャンル」で分けてしまう事がとてつもなく愚かに思えてきます。
全て同じ音楽ならば、どんな融合の仕方であっても人の心に響けばそれでいいのでは無いか、それこそが彼のスピリットであったように感じます。
最後に、彼の生き方を如実に表す言葉でお別れしましょう。
パブで「マイ・ファニー・バレンタイン」を演奏してくれ、と言われた時の彼の発言です。
「古いやつが聴きたかったらレコードを聴いてくれ。買い方はわかるよな?」